8/7-8/9の忍ゲキを5公演見てきました!!
忍ゲキの詳細は以下の通りです。
忍ゲキは忍ミュと違って、アニメにあるエピソードをオムニバス形式で上演する作品です。
なんと、三年生が初登場!!!私もこれにテンションが上がって3日間も東京遠征に行くのを決定しました。
以下、上演エピソードごとに感想をまとめたいと思います。(一応順番通りのはずなんですが多少前後している可能性が高いです)
秘密の健康診断の段
元エピソードは20期29話になります。
まず伊作が登場し、「筆に墨をとってサラサラ、筆墨伊作がサラサラと書く、伊作サラサラ筆墨サラサラ、サラサラ伊作……」みたいに健康診断の記録を取っているところからスタートです。
アニメでは健康診断を拒否する六年生に対して秘密裏に伊作が調査を行う、というエピソードでしたが、今作ではオープニング的意図も含んでいるため、滝夜叉丸や三年生の健康診断も行っていました。
アニメにある通りに留三郎の健康診断では、留三郎の鍛錬の様子が描かれています。客席の後ろから突然鍛錬だ鍛錬だ!!と叫びながら出てきて走り回る姿は圧巻!センター通路に入ると「……狭いな」というくだりもありました。
また、日替わり要素で、留三郎が伊作の潜んでいる跳び箱の中を不審がって覗き込んだり反応したりすることも。
跳び箱のなかに顔を突っ込もうとしたり、時にはおかきを食べている時もありました。あんまり度が過ぎると伊作にボードで頭を叩かれるオチつき(笑)
滝夜叉丸の登場、「スタァスタァ」を言いながら登場する ”滝夜叉ウォーキング” を披露。このあとヘトヘトで出てくるんですがもうめちゃくちゃ面白くてかっこよくて最高でした。
三年生の登場は一人ずつポーズを取って、伊作がクラスと名前を呼んでの開始です。このポーズを初めて見たときは「三年生がいる……!!」と興奮しました。
さて三年生の登場後は滝夜叉丸が再度登場。何か派手な衣装が作れないかと思案し始め、そこでジュンコを見つけます。これは26期59期「蛇柄の衣装の段」のエピソードになります。幸村さん演じるジュンコとアクロバットでの取っ組み合い!!!
そしてこの様子を見た孫兵がジュンコが襲われていると勘違い。慌てて助けに行きますが随分遅い走り方で伊作に突っ込まれています(笑)
ともかく全員の健康診断が終わったと医務室に帰る伊作。そして最期に自分の健康診断をしていると、後ろの柱が剥がれて落ちて頭に直撃!
「僕の健康診断は……」と笑いながら言う伊作。「……異常、あり!」
安定の不運オチでした。ここで一本目は終わりです。
浦風藤内の予習の段
元エピソードは20期36期です。「将来パパになった時の予習」「浦風先輩に何かごちそうしようとおもって」といった諸々の発言でファンに衝撃を与えたエピソードです。
ここでもアンサンブルの幸村さんが大活躍です。赤ちゃんになったり犬になったり大暴れ。赤ちゃんの時は藤内を逆に抱っこして捌けてる回があったような……(これ犬だったかも)
まさかの藤内ソロエピソードでびっくりしたんですが、予習大好き「浦風藤内」らしさ全開!の面白い演出・脚色になっていました。
困った先輩の段
元エピソードは21期69話です。エピソードの流れはアニメとほぼ完全一致と言ってもいいぐらいだと思いました。
滝夜叉丸の演出の派手さが追加!また乱太郎たちのうんざり度が増加(笑)。忍ミュだと先輩の下について後輩として控えている印象のある滝夜叉丸ですが、そうそうアニメはこんだけ癖強かったよな……としみじみ。
しかし龍人さんの滝夜叉丸はかなりお兄さん色の強い穏やかめの滝夜叉丸でもあるので、例えば乱太郎たちへの接し方は嫌な感じではなく本当にただ彼らしか聞いてくれないからルンルンで行ってるんだな……と言う感じで良かったです。
旅立つ滝夜叉丸の段
元エピソードは27期27話です。困った先輩の段が終わったかと思ったら滝夜叉丸が指を鳴らし、まさかの2話連続滝夜叉丸ゾーン!!乱太郎たちが驚いて慌ててお話を止めようとしますが止められません。
「オムニバス公演で2話連続なんておかしいよ!」と言う乱太郎。原作がメタ発言だらけだからこそ使えるセリフです(笑)
癖の強い滝夜叉丸はここでも健在。しかし最後にはきり丸に「あげる」と言ってしまって、逆に追いかけられて捌けて行ってしまいます。
それを見た乱太郎としんべヱが「いまだ!」と言い、コケてオチをつけてお話を終わらせます。
どこかのカーテンコールで伊作役の反橋さんが「この『いまだ!』で終わらせるの、どこかでねじ込みたいんだよね……」とお気に入りらしい発言をしていました。
同室の幸運の段
元エピソードは27期65話です。内容はアニメほぼそのまま。ラストは学園の屋根が伊作に落ちてきてしまって、「この不運も、誰かの幸運になってるのかなあ?」と伊作が涙目で言う、というオチになっていました(アニメは実習に二人で出かけたときに雨になって食満が苦い顔をしている、とかだった記憶)。
この屋根が落ちてくる前に、伊作が不審がって学園のあちこち、特に「秘密の健康診断の段」で柱が落ちてきたところなどを重点的に確認したりして前振りになっているんですが、このおかげか屋根が落ちてきたときに、客席のちびっこが「さっきもおちてたよー!」と思わずコメント!(たしか8/7ソワレ?)
それに対して伊作は「そうだよねえ!」と咄嗟に返すファインプレーでした。
演出として、門の外へ出る伊作を別のカメラで撮ってスクリーンに映す、という方法が使われていて、伊作の全身が映ったりアップの二人が映ったりしていたんですが、この時の「私たちは何を見せられているんだろう……」感がまさに同室回で最高でした。
方向オンチに巻き込まれるの段
元エピソードは31期12話です。
舞台も客席も走り回って、本当に三之助と左門がそこにいるようでした……!!
特に面白かった演出が「ロビーに出る」演出。迷子が過ぎる二人が現代のロビーに出てしまって、そのままグッズ紹介を始めます。しんべヱの辛辣で素直で可愛いコメントや迷子組のワチャワチャ感が最高でした……
また、このロビーで滝夜叉丸がちらちら見切れて登場します。この時色々な小道具を持って出てきていたのが最高でした。なんと劇場入りしてからスタッフさんが作って下さったそうです。
三ろとしんべヱは基本的に滝夜叉丸をスルーするんですが、三之助はたまにちらちら気にしている様子なのが体育委員会を感じて本当に嬉しかったです。
迷子縄を持って作兵衛が登場するのも最高でした!!!本当に結んであげるし……
「三ろって実在するんだ……」となった回でした。
滝夜叉丸の入院の段
元エピソードは14期34話です。他のエピソードはだいたい20期以降から取ってきているのに突然の14期……!!このころまだ未登場の上級生キャラもいるのに流石です。
滝夜叉丸、脱ぎます。背中の筋肉が綺麗すぎて初回見たときの記憶がありません。もう全部癖が強い。
一年生が滝夜叉丸のお見舞いに行った報酬に伊作に団子を貰うシーンがあるんですが、Aチームは持ってニコニコしているのに対してBチームはすぐに食べていたり、結構日やチームによって違いがあって面白かったです。
オチはアニメ通り。というか滝夜叉丸と医務室エピソードだけでもそれなりにある気がします。
今回のゲキは滝夜叉丸ソロエピソードだけでなんと4回も詰め込まれていました。凄い……!!先輩最古参キャラの一人ですし、毎年1本から2本はソロエピソードがありますので、ネタに欠かないのかもしれませんね。
最強の三年生の段
元エピソードは32期13話です。今回の中では一番最近のアニメ回ですね。
三年生の特性がよく表れた良い回だったと思います。アンサンブルの幸村さんがまた大活躍。怪しい忍者役で三年生と相対します。
印象的だったのは三年は組。藤内は「怪しい忍者の予習をしよう」となって、可愛い忍者、爽やかな忍者、などの予習をします。この爽やかな忍者、が毎回滝夜叉丸チックで面白かったです。藤内も「だめだ!これだとどこかの四年生の先輩みたいじゃないか!」みたいなこと言ってました。
数馬はぶつかられても気付かれなかったり、声は聞こえても見失われたり……「こっち!」と何度も言ううちに怪しい忍者とラップ調になっていくのはかなり面白かったです。
最後、三年生たちが数馬に「怪しい忍者を追い払ったなんてすごいじゃないか」と肩を組んで励まして笑っているのが印象的でした。この暖かくて優しい笑顔が溢れるのが三年生なんだ、といっぱいになって毎回ここで少し泣いています。
同室のゴールキーパーの段
元エピソードは29期45話です。個人的に同室シリーズの中で一番意味が分からないな……と思っているエピソードです……(笑)
伊作が鼻歌で「へちま♪へちま♪上から読んでも下から読んでも~♪……へちま♪」とか、しりとりで全然つながらない言葉を言ったりするんですが、留三郎は全部それに「……そうだな!」と笑顔で頷きます。うーん伊作に甘い。
ふわふわのボールのようなかぼちゃをどんどんバッティングマシンみたいなもので投げていきます。時々顔に直撃したり股間に当たったり客席に飛んで行ったり……やわらかいのでそこまで危険性はないんですが結構事故は多かったです(笑)
留三郎が客席に向かって「森に咲くお花たちよ……俺が必ず食い止めてやる」と言うのがまた面白くて。なんかあの、すずけまって何で若干何しても面白いんでしょう……(笑)
三年生のピクニックの段
元エピソードは29期65話、66話です。今回のメインとも言える話。
アニメでは一緒にいる先輩は仙蔵と留三郎ですが、今回は留三郎、伊作、滝夜叉丸に代わっていました。
若殿様に思わず注意をするのは仙蔵から留三郎に変更されていました。これはやむなしですね。
若殿役は幸村さんです。藤内のお面をかぶっています。若殿様は藤内とそっくり、という設定なのでそこが引っかかる人はいるかもしれません。
ストーリー自体はアニメと概ね同じです。ゲキ特有要素として最も印象的なのは孫兵と六はアドリブパートの「ぽっぽちゃん」でしょう。もうこれは毎回流れが違いすぎるのでTwitterで「ぽっぽちゃん」と調べてみてください。孫兵のあまりにも物怖じしない最高のアドリブコントがたくさん見れます。
最強の三年生の段でも見れた、ラストの三年生の笑顔が印象的でした。大千秋楽の時は思わず涙してしまっている人も多かったです。
ほか
エピソードに関しては以上になります!今回の全体の印象を挙げると、
・想像以上に滝夜叉丸
・三年生の清涼感
・六年生の大人感
と言う感じでした。まず滝夜叉丸はエピソード数がかなり多かったこと、それもソロエピソードが多く、前説も滝夜叉丸から始まりました。大千秋楽の一番最後のカーテンコールのコメントも滝夜叉丸役の龍人さんで、今回の忍ゲキの中で、滝夜叉丸かなり大きな存在だったのかなあ、と思います。
三年生はキャストも若く(最年少の甲樹君はこの時15歳でした)、中堅キャストが増えた忍ミュシリーズでは久しぶりの”清涼”があるな……と 良し悪しとかの問題ではなく、単純に体当たりでお芝居にぶつかって楽しんで、という姿に元気をもらいました。それに対応するように、人間としても役者としてもキャラとしても年長の六年生たちが円熟した様子に見え、それもとても良かったです。
まだまだ書きたいことはありますが、もうずいぶんな長さになってしまいましたのでこのあたりで。
いつかまた三年生が見れることが楽しみです!!
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