気になっていた舞台やミュージカルの観劇に行けることになったけど、観劇マナーがわからなくて不安…
初めて観劇に行けるとなったとき、管理人も同様の不安を抱きました。
また、舞台やミュージカルを観に行ってみたいけど、マナーの敷居が高そうでなかなかチケット購入に踏み切れない、という方も多いのではないでしょうか。
しかし、観劇マナーは実はとってもシンプルで簡単です♪
今回は、小劇場・劇団四季・東宝演劇・宝塚・2.5次元など、様々な舞台を観劇してきた管理人が、初心者の方にも分かりやすく、舞台・ミュージカルの観劇マナーをご紹介します!
舞台・ミュージカル観劇にマナーはある?
舞台・ミュージカルの観劇にマナーはあります。
ただ、そう特殊なものはあまりなく、基本的に周りのお客さんの観劇を邪魔しないということさえ守れていればなにも問題ありません。
また、観劇の際の注意点は、ほぼ全ての作品で、上演前のアナウンスや前説で教えてもらうことができます。
なので、何も知らないまま作品を観に行っても基本的に大丈夫なのです。
作品ごとに微妙にルールやマナーが変わることも多いので、上演前のアナウンスや前説で言われた注意事項を上演中に守ることが一番です。
ですが、多くの作品で常識的に守るべきとされているマナーがあることも確かです。
以降では、そういった観劇の基本的なマナーなどを紹介していきます。
舞台・ミュージカル観劇の基本的なマナー8選
舞台・ミュージカル観劇の基本的なマナーは以下の8つです。
それぞれ理由や例外がありますので、1つずつ解説していきます。
スマホやスマートウォッチの電源は切る
これは映画館などでも言われるマナーですね。
上演中にスマホの通知音が鳴ってしまったり、スマートウォッチの画面が光っていたりすると、想像以上に目立ちます。
マナーモード・機内モード・おやすみモードなどでは駄目か、と聞く方もいますが、NGです。
上演中の劇場は静かで真っ暗なため、些細な通知音やバイブ、一瞬の画面の点灯でもほかの観客の集中を削いでしまうことになります。
「電源を切らずにマナーモードにしてください」などとアナウンスされない限り、スマホ・スマートウォッチなどは電源を切って鞄の中に入れておきましょう。
前のめりの姿勢にならず、背中と背もたれにぴったりつけて観劇する
これはアナウンスされないことも多いですが、劇場で注意されなくても必ず守るべきマナーの一つです。
理由は、前のめりの姿勢で観劇してしまうと、自分の頭が後ろの観客の視界を遮ってしまうからです。
どのぐらい遮られるのかを、博多座さんが検証してくださっていました。
観劇に集中するとつい前のめりになってしまうので、初心者さんが最も違反してしまいやすいマナーでもあります。
背の高い方は特に注意!ただ普通に座っているだけでも、後ろの席の方の視界を完全に遮ってしまうことがあります。
どんな場面でも、必ず背中を背もたれに全面的に預けてご観劇ください。
荷物は椅子の下に置くか膝の上に抱える
これも映画館と似ていますね。
要は荷物を通路や背中の後ろに置いてはダメ、ということです。
足元や通路に置くと、そこを通りたいお客さんの迷惑になってしまいます。
背中の後ろに置くと、体全体が前のめりになってしまい、後ろのお客さんの視界を遮ってしまいます。
鞄や上着は座席の下に置くか、膝の上に抱えるようにしましょう。
公演中に喋らない
ついテンションが上がって隣に座る友人に話しかけてしまう、びっくりして悲鳴を上げてしまう、など、気持ちはわかりますが、絶対にしてはいけません。
上演中の劇場はとても静かで、小さな音でもよく響きます。
舞台上のお芝居を楽しみに来ているのに、いち観客の声で遮られてしまったら残念な気持ちになってしまいますよね。
ただ、面白い場面で笑うのはOKです(もちろん大声はNGですが)。
ギャグパートなどは観客の反応を期待しているところがありますので、面白いと思ったらぜひ笑いましょう。
上演中に語りたくなったお喋りはぜひ上演後に!
他の人の感動を邪魔しないようにしましょう♪
写真・動画撮影をしない
上演作品の写真・動画撮影はマナー違反というより犯罪です。
著作権を侵害した者は,私的使用目的で行った場合であっても,罰則(10年以下の懲役,又は1,000万円以下の罰金又はこれらの併科)の対象となります。
文化庁HP
なお,この措置は,日本国内における最初の有料上映後8月を経過した映画については適用されません。
多くの作品では、上演前・終演後の舞台写真も含めて、全面撮影禁止です。
たまに上演前や幕間(休憩中)の写真なら撮影しても良いと思っている方もいますが、基本的にはNGです。
宝塚・劇団四季など、公式から上演前・幕間・終演後の写真撮影が許可されている場合もありますので、気になったときは劇場のスタッフさんに確認すると良いと思います。
劇場内で飲食をしない
映画館のコンセッションと混同してしまいがちですが、ほとんどの劇場では客席での飲食を禁止しています。
※帝国劇場・宝塚大劇場・東京宝塚劇場では上演中の飲食のみ禁止
よく見かけるのが、のどが渇いたからちょっとお茶を飲む、飴を舐めたりガムを嚙んだりする、という行為ですが、これは周りのお客さんに迷惑です。
飲み物をこぼしてシートを汚してしまったら?
フタやパッケージを開ける音も耳障りですし、咀嚼音や嚥下の音も気になってしまいます。
飲食は休憩中にロビーなどで行うようにしましょう。
途中入場・途中退場は控える
途中入場や途中退場は、基本どんな作品でもOKです。
しかし、よほどの事情がない限り、途中入場や途中退場は控えた方が良いでしょう。
まず、客席へ向かう・出る途中に立ち上がるため、必ず後ろのお客さんの視界を遮ってしまうことになります。
これは一瞬でも、本当に迷惑です。
観劇の際は余裕をもって会場へ向かい、観劇後の予定はできるだけ入れないようにしましょう。
上演前のアナウンスや前説で言われる注意事項をきちんと聞く
正直これが一番大事です!!
ここまで観劇の際の基本的なマナーを紹介してきましたが、あくまで「多くの作品で常識的に守るべきこと」であって、作品によって細かいルールは違ったりします。
例えば携帯電話などは、「マナーモードではなく電源を切って鞄の中」の作品が多いですが、「電源は切らずにマナーモード」や「マナーモードにするか電源を切るかのどちらか」でも良いとする作品もあります。
その公演の中で最低限守ってほしいことなどは、全て上演前のアナウンスや前説・公演HPなどで示されているのです。
また、ライブがある作品や、特殊演出を含む作品では、その作品独自のルールがある場合もあります。
上演前のアナウンスや前説の注意事項をよく聞き、その上で気になることがあれば近くの劇場スタッフに確認することが、より良い観客であるために一番大切にすべきマナーだと思います。
舞台・ミュージカル観劇の持ち物・服装
初心者の方は舞台・ミュージカル観劇の服装や持ち物についてが一番気になるポイントなのではないでしょうか。
管理人も初めて観劇チケットを手に入れたとき、慌てて服装や持ち物を調べた記憶があります笑
まず服装ですが、よっぽど格式高いオペラなどでない限り、舞台・ミュージカルにドレスコードはありません。
外出できる服なら何でもオッケーです。
ただ、長時間座りっぱなしになるので、座っていて苦しい服や靴は避けた方が良いでしょう。
また、後ろのお客さんの迷惑になるため、盛髪やお団子ヘアなどの頭に高さの出る髪型、帯の厚い着物などは辞めましょう。
特に着物!帯枕が分厚いとどうしても前傾姿勢になってしまいます。
持ち物については、最低限以下のものをもっていけばよいでしょう。
舞台・ミュージカル観劇で気を付けたいこと
さて、ここまで舞台・ミュージカルの常識的な観劇マナーについてご紹介してきました。
今までご紹介したマナーを守っていれば、何の問題もないのですが、1つだけ観劇の際に念頭に置いていただきたいマナーがあります。
それは作品の感動を台無しにしないようにする、です。
ここまでご紹介したマナーは、全て他の観客の観劇の邪魔にならないような配慮です。
他の観客の行動が気になって観劇に集中できないと、どんなに素晴らしい公演でも、つまらないものになってしまいます。
また、どれだけ上演中のマナーが素晴らしくても、休憩中や終演後に劇場内でその公演の悪いところを語るのは辞めましょう。
自分は楽しめなかったとしても、その公演を楽しんだ観客もいるのです。
大声でつまらなかった、悪かった、と語られると、素直に感動した気持ちに水を差されてしまいます。
観客も作品の一部です。
その場にいる誰もがお芝居に集中できるよう、協力し合いましょう♪
観劇マナーとは?知っておきたい舞台・ミュージカル観劇のマナー解説!まとめ
今回ご紹介した舞台・ミュージカルの観劇マナーは以下の通りです。
そう難しいことはひとつもありません。
ぜひ身構えず、舞台演劇の世界を楽しんでくださいね♪
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