2/28、宝塚に行ってきました。花組公演『アルカンシェル』です。
友会も惨敗した公演でしたが、運良く立ち見をゲット。下手袖に近い整理券49番での観劇でした。
柚香光の退団、ということで、レビューがないことにかなり悲しく思っていたんですが、実際観劇してみると、なるほどショースター・柚香光に合わせた演目なのかなとも感じました。
あらすじは以下の通りです。
ナチス・ドイツ占領下のパリ。レビュー劇場「アルカンシェル」では、ドイツ軍の進駐目前にユダヤ系の人々が亡命、残された人気ダンサーのマルセルが、劇場を託される。看板歌手のカトリーヌと意見を対立させながらも、一座の命運をかけてドイツ軍検閲官のフリードリッヒと渡り合い、レビューの灯を護ろうとするマルセルは、密かにパリの街を取り戻すためのレジスタンス運動に加わっていく。ある時ドイツ軍将校の執拗な求愛を退けたことで、追われる身となったカトリーヌを匿うこととなるマルセル。やがて二人は惹かれ合い、共に愛する祖国のために戦うことを決意する。ドイツ軍の敗色が濃厚になる中、パリを爆破する準備が進められているとの情報を得たマルセル達は、何とかして街を護ろうと立ち上がるのだが…。
https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2024/arcenciel/index.html
つまり、お芝居がそもそもレビューだったんです。
星風まどかがレビュー劇場の看板歌手、柚香光が新進気鋭の人気ダンサーを演じます。
宝塚といえばトップコンビの恋愛ものですが、今回は二人とも「仕事とプライベートは分ける」と最初に公言している状態でのスタート。しかし、共にショーを作るという仕事に打ち込んでいく中で次第に惹かれ合い、恋人の関係に変化します。
冒頭ケンカ腰だった二人が次第に笑い合うようになる姿が可愛くて、ずっとニコニコして見ていました。
特に「あなたの手熱いのね」とカトリーヌがマルセルの手を握るシーン。カトリーヌが「あつっ!」と大袈裟に反応し、そこから軽いおふざけのシーンが挟まり、「何の時間なんだ」と苦笑いするマルセルが可愛くて…
他にも、コーヒーにミルクは入れる?と聞くマルセルがお茶目で可愛らしかった。あの美しさであの茶目っけはダメです……
戦時中のパリで、ドイツ人もフランス人も関係なく、「ただ我らを求める観客のために」レビューを行おうと努力するシナリオには、色々と考えさせられるものがありました。
そして一本モノでしたが、最後に少しレビューショーのようなものが。
デュエット、しっかり目に焼き付けてきました。もう見られるのは最後ですから…
稀代のショースター・柚香光に贈られたレビューの物語。観劇できて、良かったと思います。
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